また神社に行こうと思ったが、とりあえず関東圏で以前から行こうと思っていたところは一通りいった。 しかし神社は山ほどあるので、何か基準を作って観にいきたいなと思い、考えたのが「一宮」の社格を持つ 神社。既に幾つかまわっているが、関東圏でもまだ回っていない神社があるのでそこにいくことにした。 今回行った玉前神社も「一宮」の社格を持つ神社である。
　自宅からも片道６０ｋｍ位なので丁度いい。天気は良好。９時に出発したが暑い位だった。写真は茂原街道。 ちはら台の近く。田園風景が続く。

千葉なので道は殆どアップダウンがない。出発して丁度４０ｋｍの地点が、道の駅「ながら」だった。 丁度１１時。ここで休憩。以前もここには来たことがあった。野菜とかかなり安く売っていた。トマトとか を買おうかと思ったが、ウィダー等を持ってきていたのでやめた。椅子に座って飲み物を飲んでいたら、 一人のおじさんが「自転車で来たの？」と尋ねてきた。そこから暫くそのおじさんと話をしていた。彼も ロードバイクで千葉近辺を良く走っていたとのこと。養老渓谷の話などしていた。すると老夫婦が入って きて「市原象の国ってどう行けばいいでしょう。」と尋ねてきた。２人で丁度そこにあった観光地図でル ートを教えてあげた。こういうちょっとした出会いもあるのでツーリングは楽しい。

　道の駅「ながら」を出た後、２０ｋｍ走り、「玉前神社」に着いた。平日ということもあってか人も来ていない。 少ないな・・・と思ったが拝殿が丁度改修中だった。うーん折角来たのに少し残念。まあしかし御参りには 改修は関係ない。二礼二拍手一礼し、御参りした後境内をまわった。
　この神社の御祭神は「玉衣姫命」。この神様は、「海幸」「山幸」で有名な「山幸」の結婚相手「豊玉姫命」 の妹。「豊玉姫命」が出産時に「山幸」に観てはいけないといったのに「山幸」が観てしまい正体が「鮫」で あることがバレてしまう。恥ずかしく思った「豊玉姫命」は海に帰ってしまう。しかし生んだ子供のことが 忘れられず、妹の「玉衣姫命」に子供の世話を依頼する。子供の世話をした「玉衣姫命」は、後にその子供 と結婚し、神武天皇を生む。何とも奇妙なストーリーだ。ただその背景から安産、子育ての守護神とされる。

　境内を散策していると「はだしの道」と書かれた札があった。ご神木？の周りに石を巻き、その上を歩くという ことのようだった。何か意図があるのだろうか。
　また境内には「十二神社」（写真左）という末社があった。どんな神様が祭られているのかと思って観ると この末社自体、明治時代にこの近辺の数々の神社を合祀してできたものであった。その数が１２なので十二神社 ということ。よって御祭神は元の神社が祭っていた神様全てとなる。見事全部異なる神様だった。なるほどこん な神社もあるんだなと思った。

　・はだしの道

　拝殿はご覧のとおり改修中（写真右）。拝殿の横をぐるっと回ると大きな絵馬が幾つも並んでいた。芸能人等、 のものだった。中に「楽しんご」の絵馬もあった。
　拝殿の向って右側には「招魂殿」があった。日清・日露戦争でなくなった一宮の町の出身者３２５柱の戦没者 が祀られている。招魂殿の前にミサイルか砲弾の方なものがあった。 実際にこの場所で出てきた砲弾なんだろう。セメントで固められていた。二度と繰り返してはいけないという意味 合いをこめてここに設置されたのだろう。

　・「楽しんご」の絵馬
　・「招魂殿」
　・「招魂殿」の前の砲弾

　またこの神社には「槇」という木の群生があり、天然記念物となっている。説明文にもあったが高さが２０ｍ 程あり高かった。
　コンビニで買った昼食をとった後、記念写真を撮った。今回はこれで終わり。西船橋に向った。途中「一宮川」 の橋の上で写真を撮った。水は綺麗ではなかった。まあ下流なので仕方ない。
　走っている途中、目の前に鳥居があったので止まってみると「一松神社」とあった。自転車を置いて中に入って いった。人は誰もいないようだった。割とこじんまりとした神社だった。第六天と諏訪の両神が合祀されたと説明 の立て札には書かれてあった。あまり細かい説明がなかったので（見落としていたのかもしれない。）、少しまわ ってから出発した。

　・「槇」の群生
　・一宮川

後でネット調べたら、高皇産靈尊・神皇三靈尊・建御名方命を祀っているとあった。最初の２神 は何と読むのか判らない。また第六天諏訪大明神を祭っているともある。前者の３柱のことを指すのだろうか。 「お的神事」等もあり、それに関する写真等がいろいろ検索で出てきた。
　帰りは基本的に順調だったが、千葉に近づくごとに渋滞が酷くなってきた。寄り道等あまりしなかったので、時間 的には割と早く戻ることができた。

　・一松神社