#011
■日時: 2016/7/30
■場所: 西船橋~不動峠~風返し峠~道祖神峠
■走行距離: 176.7km ■TRIP TIME:12時間50分
■走行ルート: 西船橋から手賀沼経由で、茨城の不動峠へ。本当は、2016年
8月のAudax千葉の200kmのコースをたどるつもりが、途中でコースを誤り
道祖神峠の方を先に行ったため、本来のコースを逆走し最終的に不動峠に
行き、最後は研究学園で電車輪行で帰宅


久々のロングライドである。今回は4年ほど前に失敗した、ブルべのコースに再度チャレンジすることとした。

コースは今年のAudax千葉のBRM0806のコース。筑波のコースで200kmのコースだ。季節柄と急な斜面の坂が5つほどあるコースで難易度も5段階中、4段階。 しばらく走っていない自分がどこまでいけるかが自分でも知りたいところだった。

朝自走で手賀沼まで走る。20kmだ。体調はバッチり。いつもなら興奮するのか、前日眠れないことが多かったが、幸い前日は会社で暑気払いがあり丁度家に帰った時にいい気分で眠れた。

以前は最初に飛ばしすぎて肝心の坂でくたくたになってしまうという苦い経験だったので今回は時間は関係なくゆっくり行くことにした。 平地でも30km/s以下で走ることとした。


6時30分に手賀沼についた。(写真上)
天気は良好。手賀沼が非常に綺麗な沼に見えた。コースは最初は基本的にフラットだ。車道も割と広く順調に走れた。

利根川についたので記念撮影(写真左)。この川もデカい。何度か通ったことがあるがまだその河川敷は走ったことはない。

今回はGPSにもちろんコースを登録してきたのだが、GPSのバッテリーが多分持たないので予備のバッテリーを持ってきた。 しかし肝心のUSBコードを持ってくるのを忘れた。 途中で気づいたので近くにダイソーがあればとも思ったが、あったとしてもこんな朝早くから開いてはいないので、帰りに探すこととした。

走っていると立派なお寺が見えてきた。立ち寄って色々みようかとも思ったが時間もないので少し境内に入って様子を見た。真言宗「清安山不動院」とあった。 中には三重塔があった。

清安山不動院の入口
正面の門
三重の塔

50km走ったところで朝食をとるためコンビニに入った。やはり喉は結構乾いた。

筑波の方に近づいてくると道路が広くなってきた、走りながら筑波学園都市のあたりかなと思った。
途中信号を待って、走り出すと後ろから、自転車のクラブだろう、ピンクの同じウェアを着た人たちが自分を追い抜いていった。 もしかすると同じように不動峠に向かっているかもなと思いながら走っていった。

不動峠につく直前の道は真っすぐで周りはだだっ広い田んぼが延々と続いている。ひたすらまっすぐ進み途中で山に入ると不動峠への道だ。
不動峠自体は5kmもないが、まあまあの斜度。以前はここまでの道のりでとばしすぎてこの不動峠の坂がかなりつらかった。

不動峠までの道

入る前に2人のローディーが後ろにいた。抜かれるかもなあ、と思いつつ登って行った。フロントはアウターで登って行った。 えっちらおっちら登っていると後ろから抜かれた。TTバイクの人だった。


ギアはそのままで登って行けた。途中トレランの人もいた。峠に到着すると結構ローディーがいた(写真右)。ポケモンGOをやっている人はいなかったかな? 途中で自分を抜いていった自転車クラブの方々もいた。

さて峠の一つを制覇。あと4つある。不動峠からはいくらか道が分かれていたが、ルートではまだ少し登りがあった。

峠までの道ほど急ではないが、登っていく。すると視野が開けたところに出た。信号もありここも風返し峠という峠だった。 峠の名前ってどこかにあるかなと思ったら、信号に書いてあった。

風返し峠の手前で小休止。ローディーが走っていった。
風返し峠

さてここから下り。ほっとした。まあ後4つも登りおりしないとだめだが。下り切ったところにコンビニがあった。 そこで900mlのデッカイポカリを買った。これがいいのだ。500mlだとやはり今日は厳しいと思った。

ルートを見るとコンビニからルートが2つ出ている。あれどっちだ?と一瞬思ったがすぐにわかった。 今回のルートは途中で行き帰り同じ道を通るところがある。気を付けないと間違ってしまうおそれがあった。一応ルートラボでも確認してみる。 次の登りはまっすぐいくと帰りのルート、左にいくとその登りなので注意しないといけない。自分で言い聞かせて出発した。

走っていくと少し下りもあり暫くまっすぐな道が続いた。暫くすると登りが始まった。ここでふとGPSが気になった。 自分は坂の始まりにすべてマークをつけてきたのに、マークがなかったからだ。 あれつけ忘れたかなと思い、そのまま登って行った。ここもそれなりにキツイ。ひーひー言いながら登っていった。 GPSを見るともう少し先にマークが見えたので登り終了は近いって感じだ。割と楽だったかなと思った。


ほどなく登り切ってGPSを見た。upend4/5と書いてあった。つまり4つ目の登りが終わったという意味だ。

え?何でよ?と思ったがすぐ、もしかして?と思った。
GPS上にはもう一つ、道祖神峠(写真左)と書いてあった。間違いない帰りのルートだった。マジか?気を付けていたつもりが左に折れるのを忘れていた。

Googleマップで確認すると2つ目の登りはコンビニを出てそれほど距離を行かないところからスタートしていた。

どうするか悩んだ。戻るかそれともこのまま逆走するかだ。ただ戻ってもそれなりに距離はある。かえって疲れるだけだ。 ルートラボを見ると2つ目の登りが一番長く大きかった。だがそのあとの下りも同じような斜度だった。だったら逆走してもいいかと思った。
ただ逆走なので、2つ目のデカい坂に行くまでに2つほど峠を越える必要がある。 その2つの峠を登った後最後にこの峠を登ることができるか全く自信なかった。この峠がメインなのでここを逃すと意味はない。

どうしようか悩んでいたが、Googleマップを見ると国道がありそれを使うと途中の登りを避けることができるとわかった。 これで行くしかないなあと思い、逆走から国道を通って2つ目の坂を逆から登ることにした。

それにしても暑かった。
まだ酷暑ということではなかったから問題ないが走っていても喉ばかり乾き固形物を食べたいという気が起こらない。実はこれがまずかったかと後で思った。


国道50号は広い道で走りやすかった。途中ドデカイ鳥居が見えた。どこかの神社がちかいんだ。と思いながら走って行った。自宅に帰ってからネットで調べたが、この鳥居には「祈交通安全」と書かれているだけだった。

ほどなくGPS上に再度ルートが現れた。登りはわりと近いはずだ。田んぼの中を走っていき少し山に入ったところでコースが右に折れていたがかなり細い道だった。 斜度もそこそこ。ここからかあと思いながら登って行った。路面は悪く走りづらかった。ギヤはさすがにフロンドもインナーに入れないとだめだった。

登りの始まりです。

正直言って、ショートカットをして正解だった。思っていたとおりキツイ。しかも割と長い。途中で止まって小休止しながら登っていった。
ほどなく自分がコース上に設定した「upend2/5」という文字が見えた。「なんだ。それほどキツイのが続くわけではなかったか。」とほっとし、記念写真などをとった。 前方から同じくローディーが来たので軽く会釈。

登りが終わった(と思っていただけであったが・・・)ところで記念撮影


さて下りだ。一気に下ると思ったが、一度は下ったものの、また登りが始まった。
「あれ終わりじゃなかったのか?。」そう終わりではなかった。
確かに頂上付近には来ているが、その高さを平均にいくらか登り下りの繰り返しがわりと長い距離があったのだ。 これがボディーブローのように体力的にも精神的にも効いた。

かなりアップダウンを繰り返した。流石に押して坂道を上るということはしなかったが、そうしたい位だった。これが正規のルートで来ていたとしても同じだろう。 まあブルべの主催者は何てコースを選ぶんだと思った。

途中、どでかい風力発電の風車があった(写真左)。遠くから見てもかなりデカいが、近くまで来たら本当デカく何だか、見上げているとくらくらきそうだった。

前方から若い女性のライダーがきてこんにちは~と会釈していった。こちらもこんにちはといったもののヘロヘロの状態だった。 こんな坂をあんな笑顔で登っていけるのか~と思うとやっぱり自分は歳なんだろうかと思ってしまった。

長い下りが始まった。「これでやっと最後まで下りれるのかな」と思ったら、複数の道が集まっているところに出た。
あれ峠っぽいな、と思ったら壁に「一本杉峠」と書いてあった。 とりあえず記念撮影。さて下る道はどこかと探したが、下りの道が閉鎖されていた。 残りは登りと、未舗装の道路。「え?もしかしてまた登り?」と思いスマホで確認したら、間違いなく登りだった。「勘弁してくれよ。」と本当独り言を言ってしまった。 それでも仕方ない。もはやブルべの制限時間なんか関係ない。早く山から下りたい一心だった。

えっちらおっちら登って行った。幾らか走っていると前方に何やらどでかい羽のようなようものが道路においてある。
なんだろうと近くまでいくとハングライダーだった。

どデカい翼が置いてありました。

直ぐ先がハングライダーの発射台だった。近くに行くと何人かの方が無線でなにやらやり取りしていた。近くにはいくつかのハングライダーがおいてあった。


斜面は芝生になっており途中から崖っぽくなっている「へーここから飛ぶんだ」と少し覗き込んだが、めっちゃ怖い。 ここから飛ぶのは勇気がいるだろうなあと思った。 実際飛ぶところを観れるかなと思っていたが、飛び立つ様子もなかったので、出発することにした。

反対側の斜面からも飛べるようですが・・・めっちゃ怖い。
自転車と記念撮影

今度こそ下りにのみになった。GPSを観ると先に「upst2/4」という表示が見えた。もうすぐだ。この距離でアップダウンはもうないだろうと思った。
無事本来登りを開始する地点に着いた。ほっとしたが、実はまだあと一つ登りがある。不動峠までに登るルートだ。ここは本来のルートだ。

しかしもうクタクタで登りたくない。そこで迂回路がないかスマホで検索した。しかし・・・ない!迂回路はない。 異なる道はあるが結局登りが入りそうでしかも遠くなる。


「マジか、あの峠までまた登らないとダメか。」と殆ど絶望的な気持ちになった。 で結局登り始めた。後ろから走ってきた人に抜かれたが全く気にならない。しかし早くしないと日が暮れる。そればかりは避けたかった。幸い距離的にはそれ程あるわけではなく何とか峠についた。 峠は殆ど人はいなかった。(写真右)

無事、行きに登ったコースを逆に下る。この先は来た道を引き返すだけだ。
しかし平地を走っているのに段々疲れてきた、というより眠くなってきた。腹も減っていた。ハンガーノックかと思ったが違う。単に疲れて眠気が来たのだ。 最近は、10km走った後でも疲れると眠くなるので、そもそも自転車で長距離を連続というのが厳しくなってきているのかもしれないと思った。

走っていると目が閉じてくるので、コンビニで弁当を食べて少し寝ることにした。
弁当を買って、コンビニの駐車場に座って食べているとそれだけで眠くなってきていつの間にか寝ていて、ふと気づいて再び食べるというのを繰り返す始末だった。

ようやくお腹がふくれて眠気も冷めたが、流石に疲れて自走で帰る気にもなれず、最寄りの研究学園駅で輪行し帰った。
ちょっと距離のあるロングライドは厳しくなったかなと思った。