#009 (3/3)
■日時: 2008/8/30
■場所: 宗吾霊堂~成田山新勝寺~龍角寺
■走行距離: 120km
■走行ルート: 西船橋駅から成田街道を通り、国立歴史民俗博物館の前を通り成田街道をさらに進む。途中51号線と交差するところから 51号線の隣の宗吾霊堂に直結する道へ。宗吾霊堂後は成田山新勝寺へ。成田山新勝寺で休憩したのち、ラストの龍角寺へ。 県道18号を通り房総の村までいく。帰りは来た道を帰った。



 成田山新勝寺も見終わったが、まだ時間としては2時過ぎ。やはり「龍角寺」も行こうかと思った。その昔 (天平3年とWikipediaには記載)この辺りが干ばつになった時に天に向って祈祷をしたところ龍が天に昇って 雨を降らせた。しかしその龍は死んで体が3つに分かれ地上に落ちた。頭が落ちたところが「龍角寺」となり、 腹の部分がおちたところが「龍腹寺」、尾が落ちたところが「龍尾寺」となったという伝説がある。しかも関東 でもかなり古い寺の代表とされているということなので是非行きたいと思っていたとこであった。
 前置きが長くなったが成田山新勝寺から県道18号を「房総の村」の方面に進む。途中なんかすげー雲だなー と思ったので写真を撮った。


 成田山新勝寺を出て10kmほど。「竜角寺」の標識がでてきた。この辺りは「竜角寺台」という地名にな っている。基本的にアップダウンはあるもののほぼまっすぐの舗装道路なので走りやすい。自分の持っている 地図には「龍角寺」は載ってはいるがそれ程詳細のものではなく、この18号から少し離れた場所にあること だけ分かっている。途中コンビニ等で聞くと「房総の村」の近所のコンビニの人が多分詳細の道を知っている だろうとのこと。結構意外だった。この辺りなら誰でも知っている場所かと思ったためだ。


 「房総のむら」の入り口近くに着いた。3時近くなのでもちろん入らなかったが、ここも一度は来て見よう かなと思っていた場所。まあ次回家族で来よう。龍角寺はこの「房総の村」の近くなのだが、確かに近くにコ ンビニがあったので道を聞いてみることに。すぐ若い高校生位の方が親切に教えてくれた。


 教えてもらった道を進むはいいが、だんだん民家の中に入っていく。と、バス停が。龍角寺入り口と書いた バス停なのだが、T字路のど真ん中にあり、右か左か分からなかった。ただどっちへ行っても民家だ。道は右 だった。別の場所に標識があったが、草に隠れて見づらかったのだ。


 右の道を進むと、龍角寺があった。最初分からず通り過ぎるところだった。最初の印象は「町の小さな神社」 という印象だった。もう少し大きい寺を想像していた。ただ実際敷地はそれ程広くはない。また元々既に寺の 本堂とかは昔に既になくなっており、どちらかというとお寺の跡地であった。


 龍角寺のかつての想像図。現在は「仁王門」も「金堂」も「三重塔」もない。「仁王門」は上の写真の手前 に見える並んだ石がその跡だそうだ。また金堂の後ろには現在は「校倉作り資料庫」というのがある。建物で はあるが、本当に資料が入っているのだろうか?説明を読むと「三里塚にあった下総御料牧場から空港建設に 伴って移設されたもので明治時代初期のものだそうだ。しかしかなり風化が進んでいるように思えた。


 三重塔の基礎石。ここにたまった水は大雨でも日照りでも増減しなかったという伝説がある。龍角寺のご本 尊は銅造薬師如来坐像(国重要文化財)で、県内最古の白鳳仏とのこと。その像は、敷地内にある本堂の中に あるとのこと。本堂は現在「収蔵庫」と記載されている。2つ上の写真の真ん中の建物の裏側にある。
 またこの辺りは、色んな伝説があるとのこと。前述の「不増・不滅の石」やこの地域で現在8つ井戸がある のだがそれ以上井戸を掘ろうとすると祟りがおこるとか。中々興味深い。


 「金堂」があったと思われる場所。火災等で消滅してしまったらしい。
 龍角寺は国の重要文化財もあるし、関東では非常に古いお寺ということなのでこれまでの歴史の中で火災に あったとは言え再建等されなかったのが意外であった。また跡地であるからなのかは分からないが、残った資 料館や奥にあった「二荒神社」等も風化がかなり進んでいるように見えるのが残念だ。
 この龍角寺を出た後は、帰り道をどうするか散々迷った。このまま18号を更に進み印旛沼を渡って、松虫 寺方面へ向い船戸大橋の方まで出るルートか、来た道を引き返すか。気分的にはもっと違う道に行きたいとこ ろだったが帰りの体力を考えるとあまり知らない道を長距離いくと本当にばてるかも知れないと思い、来た道 を戻ることにした。船橋まで55km。帰りは本当に疲れきっていた。

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