「護摩屋敷の水」では多くの人がペットボトルやタンクに水を入れていた。私も丁度ポカリがなくなっていたところだった ので汲ませてもらった。この「護摩屋敷」とは山伏が修行をする場所のことをいうそうだ。昔山伏がここの水で体を清めたと ころからこの名前が付いたという。「よく汲みにこられるのですか？」と聞くと「よくくるよ～。なんてたって美味しいから ね！」とのこと。確かに美味しい。思わずガブガブ飲んでしまった。
　その後ゆっくり下っていった。裏ヤビツは川沿いに道が走っている。川の水が非常にきれいだった。何度も足を止め川原で 休息してしまった。途中ボスコオートキャンプ場というキャンプ場があった。綺麗で良さそうなキャンプ場だった。

　更に下っていくと「地獄沢橋」という橋があった。「うわ、何て名前だよ・・・」と思い、思わず周りを見回した。しかし 特に斜面が急とか、めちゃくちゃ橋が高いとかいうことはない。どこが地獄なんだ？と思った。唯一目を惹いたのが その下の「熊出没注意」という看板。過去に熊が出没したらしい。そういえば自転車で走っている方で、鈴をつけている人が いた。橋も可愛い橋だったので何枚か写真を撮った。

　同じく「地獄沢橋」からとった風景。私のほかにも同じように写真を撮っている方がいた。決して悪くない風景。 どこが地獄なんだろう？で、家に帰ってから早速ネットで検索。しかし名前の由来を確証付ける情報はあまりみあたら なかった。ただ「地獄沢」と呼ばれるところは、この近辺以外もあった。その名の通り昔戦場だったとかで、少なくとも いい印象の由来はない。まあ当然か。その中に「ヤビツ峠は神奈川では有名な心霊スポット・・・」という書き込みがあった。 「えっ？」と思いネットで「ヤビツ峠　心霊スポット」で検索すると・・・出るわ出るわ。正直怖がりの私はとても読む 勇気はなかった。
　思わず撮った写真に変なの写っていないよな、と確認してしまった。

　さらに下っていくと左手の橋が見えた。つり橋だ。入っていくと看板があり「東丹沢県民の森」とあった。フライフィッシング を楽しめるようだ。橋はしっかりしており怖くはない。適度に揺れて楽しい。

　橋から下を見ると絵を描いている人と釣りをしている人がいた。フライフィッシングだろうか。映画「リバーランズスルーイット｣ を思い出した。浅いので泳ぎには適さないかもしれないが、水遊びは十分できそうだ。

　橋を渡って下から橋を撮った。うん、中々いい風景。写真左に絵を描いている人が写っているが、絵を見ると青を基調とした絵 だった。個性的な絵だった。あまりしげしげ見るのも失礼かと思い、わたしは川の真ん中の岩場で休憩。真夏だとアブ等の虫が結構 飛んでくるが、この時期はまだいない。涼しく最高だった。岩の上に寝転がって、またもやしばし休憩。この後相模湖も廻ろうと 思っていたので急ぐ必要もあったが、まあいいか。

　そろそろ出発と思い再び橋を渡ると、２人組の方々とすれ違った。彼らも「いい景色だね～」と景色を堪能していた。自転車を おいた場所に戻った。案内版があったが下のほうに「ヤマビル多発注意」と書かれてあった。ヤマビルというのは聞いたことがある 程度だが、ネットで調べるとかなり凄い生き物らしい。「丈夫で、弾力があり、引っ張ってもちぎれない、踏んでもつぶれない(Wikipediaより）」 そんなのに血を吸われると思うとぞっとする。周りを見たがパッとみは何もいそうにはなかった。

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