暫く登っていると浅間神社についた。ここは夜景がきれいな場所としても有名だそうだ。登ってみようかと思ったが、足が 疲れていたのでやめにした。しかしこの前の道路からも秦野市を一望できた。かなり登ってきたなあという印象があった。 　写真等とっているとまた自転車で登ってくる人がいた。私より年配と思われるが、凄い形相でペダルを回しながらぐんぐん 登っていった。あの調子でここまで登ってきたとすれば凄いなと思った。しかしその後から来た人も一定のスピードでぐんぐ ん登っていく。ゆっくりペダルを回してひーひー言いながら走っているのは私位だった。 　ネットで事前に調べていたのだが、サイクリストの間ではよく「ヤビツ何分？」という感じでヒルクライムの時間を競っている ようだ。都内近くで適度にヒルクライムをできるところがこのヤビツ峠というところからきている。さっきの方々も自分の記録 更新を目指してがんばっているのだろう。

　浅間神社からちょっと登ったところで「菜の花台」という場所に着いた。大きく「丹沢大山国定公園」と書かれた石碑 があったのでその前で記念撮影。以外にサイクリストは少なかった。たぶんタイムを計っている人が多いのでこういったところ には立ち寄らないのかもしれない。車で来ている人は何人かいた。
　ここは展望台があり秦野市が一望できた。

　展望台から見た風景。折角のいい写真がピンボケ。全くついていない。自転車を地面に寝かせて少し休憩していると犬を散歩 している人が来て「自転車まで登ってきたのですか？」と話しかけてきた。暫くこのあたりの地形の話や観光スポット等の話を していた。宮ヶ瀬湖は非常にきれいとのことだった。今回は通るだけなのだが体力と時間に余裕があれば近場で見たいなと思った。

　周りの景色も最高だったのでここでしばし休憩。周りには蝶をはじめ色んな虫が飛んでいた。突然ブーンという 羽音がしたので「スズメバチ」かと思ったら「クマバチ」だった。ちょっとびっくりしたがどこかへ飛んでいってくれた。 　体が冷えないうちに出発することにした。曇っていたことと高度もあるせいか暑いということはなく丁度いい位 であった。下りは逆に寒くなるだろうと思った。

　えっちらおっちら登っていくとようやくヤビツ峠の看板が見えた。多くのサイクリストのブログ等で見た看板だ。ご他聞 にもれず私も記念撮影。「俺もこれでちょっとしたサイクリストの仲間入り？」なんて気分になった。
　周りを見るとサイクリストが多かった。私を抜いて行った方々も休憩していた。そうこうしている間にも新たにどんどん 登ってくる。凄い場所だなと感心した。

　ヤビツ峠の頂上は、一軒お店があり、トイレ、駐車場がある位。バス停があるがバスの本数はかなり少ない様子。周りを見ると 小学生位の男の子がロードバイクに乗っていた。サイズは少し小さめだと思う。父親と一緒に来ているようであった。小学生から ロードというのも凄いなと思った。将来はロードレーサーか！
　ヤビツ峠って何でカタカナなんだろうと思い調べた。漢字だと「矢櫃」と書くようだ。戦国時代の「矢」を入れる箱（櫃）が 見つかったからという説らしい。ということは比較的新しい名前なんだと思った。ちなみに「矢櫃」でネットで検索すると結構地名 等でひっかかってきた。海岸や渓流、地区等。けど「ヤビツ」で検索しても、ここの峠位しかヒットしない。何となく不思議。

　頂上でしばし休憩した後、今度は相模湖へ向かうべく反対側を下りていった。やはり案の定寒い。ウィンドブレーカーを持って きていて正解だった。中には半そでのまま物凄いスピードで降りていく人もいた。風邪ひくんじゃなかろうか。
　所謂「裏ヤビツ」を下っていったわけだが、下っている時にも何人もの方が登っていった。お互い必ず挨拶するので気持ちがいい。 個人的には、同じ登るなら「表ヤビツ」からの方がいいなあと思った。急ではあるが距離は短い。しかもあまり見るべきスポットと いう場所がない。つまり只管登ることに専念するしかない。しかし裏ヤビツは表よりは登りは緩やかで距離は長く、観るスポットが 表に比べると多い。私が裏ヤビツから登ってしまうと途中で寄り道とかしてかなり登るのに時間がかかってしまうと思った。
　写真は下り始めて少したったところにある「護摩屋敷の水」という湧き水。美味しいと評判とのこと。

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