#005
■日時: 2013/4/6
■場所: 西船橋~調神社~氷川神社ツーリング
■走行距離: 97.6km■TRIP TIME:約7時間
■走行ルート: 西船橋から荒川を北上し新荒川大橋を渡り、産業道路(県道35号)を浦和の方向へ走る。
県道34号との交差点を左に折れ調神社、県立別所沼公園に行く。その後県道164号を
通り氷川神社、大宮公園へ。帰りは産業道路(35号)を走り、荒川にでて西船橋へ帰る。

 ロードバイクにせよ、MTBにせよ自転車での長距離ツーリングは久々である。昨年の10月のブルベ以来。 近場でのトレーニング(っつっても大したことしていないが)で走ること、それと自転車通勤で毎日平坦な道 10km走る位だ。またランニングで足を痛めている状況なので遠出は厳しいかなと思い、比較的近い埼玉の 氷川神社を訪ねることにした。  距離的には往復しても100km前後。丁度良いくらいの距離だ。しかし天気が悪かった。まあこれで降ら なければいいかという感じ。
 荒川を北上する。途中工事をしていて外の車道を走らなくてはいけない箇所があったが、それ以外は順調に 走っていけた。まだ桜が残っているところがあった。 しかしかなり風がきつく咲いている桜からもかなりの花びらが飛んでいる様子だった。

 ・桜もわずかですが残ってました。
まず最初に今回の目的の一つ「調神社」に着いた。ここの神社は狛犬ではなく「うさぎ」である。なんで ウサギがというと、この神社は「つきじんじゃ」と読む。昔から「ツキ(運ですね)」に恵まれる神社とされて いたようだが、読み方が「つき」なので「月」と読み、同時に「月待」という十五夜などに人々がお月さんに お供えをする信仰も広がっていたらしい。その月からウサギをとってきたという。なんか冗談み たいな話だなと思ったが、まあ神社とかの云われなどはそういうものが多いようだ。
 余談だが、自分は最初「狛ウサギ」かと思った。というのは「狛犬」は元は「高麗犬」と書き「朝鮮から やってきた犬」が元になっていると神社検定のテキストに書いてあった。ところがそうではなく「狛犬」自体は 「犬」ではなく「狛犬」という霊獣だという説もある。よく変わらないのでウサギとした。

 ・「狛犬」ならぬ「ウサギ」です。
 この神社に最初に少し「?」と思ったことがある。鳥居がないのである。なんか工事中かなんかかと思った が、横の神社の「由緒」を読むと「倭姫命が神社に献上する調物等を入れる倉をこの神社に建てたが、調の 運搬の際に鳥居が邪魔になったため取り外した。これ以降鳥居がないという。倭姫命は「伊勢神宮」を建てた 人物。彼女は天照大御神を最初に伊勢神宮に祭った人である。そのためこの神社も天照大御神、豊宇気姫命、 スサノオ命の三神を祭っている。鳥居の代わりに柱を紐で繋げた門のようなものがあった。

 ・鳥居の代わりかな?
 境内はそれ程広いというわけではなかった。お宮参りに来られている方がいた。境内内には池もあったが 真ん中の噴水もウサギであった。また手水舎もウサギの口から水がでている。ウサギだらけだ。元は最初に ツキに恵まれる神社というところから来たものなので、とりあえず今日がついているといいな、と思いながら 御参りした。
 この時にロードバイクの左ハンドルのエンドキャップがなくなっているのに気がついた。どこかで落ちた ようだった。

 ・手水舎にもウサギさんがいました


 調神社の次は「別所沼公園」に行った。公園は調神社の直ぐ近くだった。比較的大きな沼がありその周りを メタセコイヤの木等が囲っていた。中はランニングコースなどがあり、この日も大勢の方が走っていた。  一部には桜も咲いており、花びらが風で舞ってとても綺麗だった。天気が良ければもっといいのにと思った。 公園の周りをぐるっと一巡した。

 ・桜の花びらが地面近くを舞っていました。
 別所沼公園を出たあとは最終目的の「氷川神社」へと向った。途中窓の形が特徴的な建物があった。何のビル だろうか。氷川神社の入り口までには専用の道路があり距離はまあまあある。写真は道路の入り口の鳥居。 桜も咲いていたので一緒に撮った。この参道の周りの木が全部桜だったら凄いだろうな。

 ・面白い形の窓をした建物
 「氷川神社」に到着。やはり天候が悪いせいかあまり人はいなかった。写真は「楼門」。ここの氷川神社は、関東 周辺の数々の氷川神社の総本社。祭神は、須佐之男命、稲田姫命、大己貴命の3神。式内社で、延喜式神名帳に記載されている。 その中でも官幣社として記載されている。つまり平安時代には国家に認められた大きな神社ってことだ。確かに境内も広い。 中に摂社や末社もある。
 池が2つあり「神池」と「ひょうたん池」があった。神池にかかっている「神橋」は鮮やかな朱色でその上ではお宮参り に来た家族らが写真等を撮っていた。橋の渡ったところに、これも鮮やかな朱色の「楼門」があった。

 ・境内の地図
 ・入り口の鳥居
 「拝殿」(下の写真)で御参りをした。東門を外にでると、「門客人神社」(左の写真:左側の神社)という小さい神社がある。 実はこの神社に祭られている神様にも興味があって来たのだ。神様の名前は「アラハバキ神」。 古事記にも日本書紀にも出てこない神。時の朝廷によって認められた神というのは古事記や日本書記に出てくる神であり それ以外の神は事実上抹殺されたらしい。そのような神は多く、古事記等が出きる前から存在するものもあったらしい。 「アラハバキ神」もその一つだがこの神は日本一古い土着神の可能性が高いという。アラハバキ神はアラハバキ族という民族 の神でほぼ日本全土に影響を及ぼしていたという。アラハバキ神は土偶という形でも有名。「遮光器土偶」はアラハバキ神 をあらわしたものという説がある。僕は小さい頃はこれは宇宙人をあらわしたものだと思っていた。ただそういう説もある とのこと。
 何ともミステリアスなアラハバキ神を祭った神社であるが、もっと詳しい説明が書かれているのかなと探してみたが境内の中に その説明の記載がされたものがない。「門客人神社」の場所に行っても何を祭っているかかかれていない(見落としたのかもしれ ないが)。「由緒」にも記載がない。やっぱ抹殺された神様という扱いなんだろうか。そこがまた面白いといえば面白いなと思っ た。
 こういった所謂「神道」にいない、国が認めていない神で、ルーツは非常に古い神ってのが他にもいっぱいあるらしい。 まあ元を言えば神は人間が考えたもので、権力を持った人の神が、そうでない人の神を抑えただけかもしれないが、どういう思想で どんな風に祭っていたんだろうと考えてしまう。

 ・神池と神橋
 次なる目的は「氷川神社」の裏にある、「大宮公園」。ここは桜の名所らしい。しかし「今日はどうか!?」という思いで行って みると、やはり大半の桜は散ってしまっている様子だった。ただお花見に来ている人もちらほら見えた。しかし全体的に見れば、もう 花見は終わりねという雰囲気が全体に漂っていた。というのも屋台が昼だというのに片付け始めてる様子だったからだ。ゴミ置き場には 既に大量のゴミがあったので、晴れた日に皆来てしまったという感じだった。
 まあこちらはそれでも昼飯はこれからだしということで、ベンチに座ってコンビニで買ったおにぎりを食べながらお花見をした。他に 友達がいれば楽しかったかもしれないな、と思いつつも一人だから気楽に神社めぐり等できたこともある。
 公園は結構広かった。池もあり池の周りはまだ桜がかなり残っていた。

 公園の中には動物園もあった。しかも無料。試しに入ってみた。小さな動物園だが「バードゲージ」があり入ってみると見慣れない 鳩がいた。「もしかしてシラコバト?」と思うとビンゴ!元々関東の一部にしかいない天然記念物のハトだった。小さい頃は奈良にいた のだが、何で関東の一部にしかいないハトなんだろうって思った記憶がある。動物園とは言え多分中々みれないんじゃないかなあと 思いうれしかった。
 その後歴史資料館などに入って14時頃大宮公園を出た。雨はまだ降っていない。よしこのまま行けるか!と思ったが荒川を走っている 時にもろに大雨に遭遇。しかも向かい風。ここで「調神社」のツキもつきてしまったようだ。雨は家につくまで止むことなく文字通り ずぶぬれになって家に帰った。

 ・公園の中の池

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