途中、滑り止めの斜面があった。中々急な坂である。ただ坂もそれ程延々と続くわけではない。また下りになる。これを延々 と繰り返しながら徐々に高度が上がっていく。これがやはり精神的にもくる。「折角登ったのにまた下るのか～。」とこの前の MTBでのツーリングの時と同じ様にぼやきながら進んでいく。ルートラボがあれば後どの位上り下りがあるか分かるところなのだ が私のナビにはそこまでの機能はついていない。

　この辺りの道路は当然舗装されているので走るのは楽だがそれ程面白いところはあまりなかった。民家と田園風景がある といったところだ。途中遠方にお店が見え、母親らしき人と子供３人が立っていた。しかし動かない。近づいてやっとそれが人形 であることが分かった。案山子ではないだろう。あまり案山子を立てて意味があるような場所でもない。ちょっとびっくりした。 暗がりだったら結構びびるぞと思った。ところがこの後も同じような人形が走っていると後３箇所位でてきた。色んなポーズをと っていた。

　走っていると「おっ、きついな、この坂」と思ってふと標識を見ると斜度１１％。納得。この先こんな調子かな、 と思ったが、また下った。いつになったら本格的な登りが始まるんだ～？。時刻は１１時前ちょっと腹も空いてきたが店がない。 ちょっとまずいかなと思った。

　少し道の開けたところに着いたら「緑の直売所」という場所あった。食べ物としてはカロリーメイト位だったのでここで何かを 買おうと思い見た。すると安い！殆どが１００円か２００円で売っている。目を惹いたのがトマト。大きさはプチトマトよりも大 きい位のものがビニル袋にいっぱいに詰め込まれていて２００円。こんなにも食べれないかな。と思いつつまあ余れば、他のツー リングに来ている人にでもあげればいいかと思い購入。その場で食べ始めるとこれが旨い！しかも腹も減っていたので、バクバク 食べあっという間に半分以下になってしまった。「いかん、このままでは後が持たない。」と思い、食べるのを我慢し、出発する ことにした。形は悪いものもあったが、トマトってこんなに旨かったっけと思う位だった。

　緑の直売所では、他に３人程チャリダーがいた。直売所の隣に小さい神社がありそこで休憩されていた。とりあえずお腹も満た されたので出発。ここから本当に登りばかりとなった。和田峠のきつさほどではないが、所々１０％越えているなというような傾斜 の道もあり中々大変であった。後ちょっとというところで後ろから来た方々に抜かれてしまった。いやはや情けない。
　まあそれでも無事鶴峠についた。和田峠と違い、単純に道の一番上ということでバス停に鶴峠とあるだけであった。そういう意味 では鶴峠の方が峠の茶屋もあり峠らしかった。時刻は丁度お昼。残りのトマトを少し食べた。
　季節柄かアブがよく飛んでくるなあと思ったら、クマバチだった。どうも私のポカリスエットのペットボトルについた飲み物の においに引き寄せられてくるようだった。ペットボトルに止まって中々飛び立とうとはしなかった。

　鶴峠には季節はずれのアジサイが沢山咲いていた。この時期でもまだ咲いているんだと思った。鶴峠を下った後は登りが始まり再び 下ることなく松姫峠まで登りであった。途中やはりアジサイが沢山咲いているところがあったので記念撮影。

　ちょっと景色が開けているところに出たので記念撮影。この後天候が悪くなり始め、遠方で雷が鳴り始めた。山のツーリングでは雷 と大雨で大変な思いをしたことがあったので、勘弁してくれ～という気持ちだった。幸い雨は降らなかった。

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