2012.10.27 ブルベ2012 BRM1027千葉300(検見川)

出発前の車検の様子
2回目のブルベ挑戦。距離は300km。以前コースは違うが、300kmのブルベに挑戦したが制限時間の20時間以内に帰って
これなかった。今回のスタートは自宅から近い検見川。また土曜日夜22時スタートである。つまり事前にちゃんと睡眠を
とる時間もあるし、夜が後に来るより先に終わってしまうほうがいい。まさに自分にはぴったりの条件であった。
今回は前回の失敗の反省として写真を撮る時間を極力減らし走りに集中することだった。また前回は手製のマップケースだった。
今回は、ナビ(
ATLAS ASG-CM11)にコースを登録済だ。道に迷うこともないだろう。そして高低差を書いた紙(写真下)を用意してポケットに入れていった。
前回もそうだったが「まだこの後も登りとかあるんだっけ?」などと不安になることが多かったからだ。予め分かっておれば
ある程度覚悟できると思った。

出発する前に少し寝ようと思ったが興奮して結局あまり眠れなかった。まあそれでも前日十分睡眠はとっていたので、
何とかなるかと思った。自宅を出発し検見川近くに来た時に重要な忘れ物に気づいた。雨具である。取りに帰る暇はなく
近くのダイソーで105円のレインコードを購入。ないよりましである。空は星も出ているし、本当に雨降るのかなと半信半疑
だったが、近年天気予報はかなり正確なので信じるべきだと思った。
集合場所に着くと、おお自転車集団~。グループで来ている人も多く(むしろそいういう方々が多い様子。そういえば
事前にホームページに載っている参加者名簿に載っている人を見るとブルベ(Audax Japan)の会員が多かったような気がした。
周りを見ると明らかに私より年上の方もいるし女性の方も多かった。名簿での人数だと、77人だった。

自転車の装備としてはライトは3つ準備。しかし真ん中のライトは予備ライトとして持っているだけで基本的には、2つの
ライトとヘッドライトだ(写真参照)。
ブリーフィングの後いよいよ車検をして終了人から順番に五月雨式に出発。私は先にいっても抜かれるので最初から最後
の方にいた。いよいよ出発。丁度22時。最初の方は平地。22時過ぎになってもやはり車の量はそれなりにあるように思えた。
ただ大きな国道を外れると車も少なくなり走りやすくなった。
ブリーフィングの様子
最初は集団で走っていた。ふとナビを見ると30km/s~32km/s位のスピードで走っている。短い距離ならこのペースでも
十分耐えられるが、300kmで、しかも山あり谷ありのコースだ。間違いなくこのペースでいくと山で自滅してしまう。てなわ
けで少しスピードを落とし走り始めた。あっと言う間にどんどん抜かれる。
33.5kmの時点で東金九十九里有料道路に来た。ここで通行料20円を払う。金を出すのにもたもたしていると他の方々
に先に行かれた。まあ仕方ない。金を箱に入れた後走り出す。ここの道路は街路樹などもちろんないし、周りは畑とかが多い。
なので周りは真っ暗だ。自分の照らす道路だけが見えている。こんなところ一人で歩くのは怖くてごめんだが、自転車に乗っ
ていると何故か怖くない。結構自分のペースで鼻歌など歌いながら進む。前後に人はいない。速度は20km/s。もう少し速く走
りたかったが、向かい風もあるのでこのペースで走った。前方に誰かが走っている赤い光が見えた。有料道路を降りたところで
その方に追いついた。PC1まではもうすぐだった。

PC1には結構人がいた(写真左)。時刻は0時7分。誰もいなかったら結構あせるが、少しほっとした。ただここでのんびりしているとダメだと思い、
食べ物を買って休憩なしで早々に出発。気温が低いのでそれほど喉が渇かないのがラッキーだった。天気も星が出ているくらい
よい。
かなりの数の自転車(ピンボケ)
今回のコースは上の高低差の図を見るとおり高さは、それ程ではないが、低い山などを幾つも越える。最初ののぼりは、63km
位の時点から始まる。この時一緒に走ってたのは4人くらい。私は2番目に走っていたが、前の人が真っ直ぐの道なのに突然
右に何かを避けた。倒れはしなかったが「何事?」と思ったら、酔っ払いだった。何やら物々言いながら、左右にふらふら動
きまくる。時刻的に早く帰らないと風邪ひくぞと思った。
のぼり始めると、私の後ろを走っていた、男女から追い抜いていった。あの調子でずっと走れるんだから凄いなあと思いな
がら自分のペースで登り続ける。微妙に登ったり下ったりを繰り返す。
94km位の時点で丁度緩やかに登っているところで雨がポツポツと振り出した。「あれ、振り出したか。まあこの位なら
大丈夫か。」と思っているといきなりザザぶりになってきた。これじゃダメだと思いレインコートを出した。他の方も一時的に
止まってそれぞれ雨具を着始めた。やはり天気予報大当たりだ。
そろそろ最初の関門「三石山」山頂へののぼりが始まる。
「ここを左」と思ったら前の人はそのまま真っ直ぐ進んでいく。「あれ、そんなはずはないよな。」と思い「すいませ~ん、
コース違いますよ~。」と大声で叫ぶも届かないのか僅かに下りなのでどんどん走っていく。仕方ないので自分も追いかけて
「コース違うよ~」と叫びながら走っていると気づいてくれた。「どうもありがとうございます。」と言われ再び元のコースに
戻る。こういう時って複数人で走っていると心強いものである。曲がるべき場所まで戻ると、丁度7,8人の団体さんがわいわ
い言いながら登りの入り口に来たので先に行ってもらった。みんな何やら話したり笑ったり賑やかだった。
ここからは本格的なのぼりだった。最初は後ろから着いていったが、次第に彼らが遠くなっていった。こっち
は喋るどころからひーひー言いながら登っていっているのに、時より笑い声が聞こえる位軽々の登っていった。う~ん流石違う。
先ほどまで私より先に走っていた人は今度は私の後ろだった。いつの間にかその人と2人で登っていた。時刻は丁度夜中の3時
頃。眠気と疲れがきはじめた。ふと前を見ると後ろの方のライトが右に左に動いているのが霧に照らされて見える。後ろの方も
疲れているのだろうか。
ようやく頂上に着いた。トイレがあり近くのベンチで何人かの方々が休憩していた。先に上っていった複数人の団体さんもいた。
ベンチで寝ている方がいたがなんか具合が悪そうだった。まあこんな雨の中真夜中に山登ってきているのだからピンピンしている
方が不思議か。誰かが「大丈夫ですか?」とたずねると「ああ、大丈夫です。眠くてねちゃってました。」と言ってた。良かった。
こんなところで体調が悪くなってもどうにもしようがない。